学部の特徴

少人数ゼミナール教育

同じ研究テーマをもつ仲間とアイディアを交換しながら行う本格的研究の場

国際政治経済学部の専門教育は、3年次・4年次の2年間のゼミナール教育を中心に本格的に行われます。大学の授業方法には、基本的に講義形式と演習形式の2つの方法があり、演習形式の授業では各教員の提示する研究テーマの中から興味のあるものを学生が選択し、その研究テーマについて学生が自主的に学習し、その成果を報告します。この授業は主に質疑応答によって進められ、通常"ゼミナール"と呼ばれます。

国際政治経済学部のゼミナールは、学際的教育をモットーとしていますので、入学した学科教員のゼミナールに限定されることなく、多彩な研究テーマから自分の関心のあるゼミナールを自由に選択できるシステムとなっています。各ゼミナールの募集定員は、1学年およそ8~10名という少人数構成で、全員がゼミナールに所属することが可能です。国際政治経済学部のゼミナールは、2年間の継続履修を原則としており、卒業時に論文や研究報告という形で成果をまとめます。

古城ゼミ風景
古城ゼミのメンバー
ディスカッションしたり、お互いを高め合う存在。

1から4年次へと続く少人数ゼミ

1年次/入門セミナー
専門分野への導入と学習の方法やスキルの獲得

本学部で学ぶ専門分野について、様々な角度から触れることによって、その概要を把握します。
また、資料文献の読み方、レポートの書き方、プレゼンテーションやディスカッションの方法など、大学生として必要なスキルを演習形式の能動的な学習によって身につけます。

ISHIKAWA'S Voice

幅広いテーマで視野を広げ、しっかり基礎を身につける

国際法、移民政策、環境問題など、幅広いテーマに触れられるのが魅力です。もともと興味のあった分野以外にも視野が広がり、2年次以降の履修につなげることができました。提出課題についても丁寧なフィードバックがあり、レポートの書き方などの基礎をしっかり身につけられます

2年次/プリゼミ
専門知識の修得 論理的思考力・表現力の獲得

専門的な学びへの導入期間。少人数制のクラスで、1年次に関心をもった分野の教員と密に接しながら、専門知識を築きます。研究・プレゼンテーション・ディスカッションなどを通して論理的思考力・表現力を培い、専門的な研究へつなげていきます。

国際政治学科 准教授 BOYD J. Patrick

この英語によるプリゼミの目的は、政治学における質的研究方法、特に事例研究を学習し、理論と研究方法の違いや関係を理解することです。前半は、比較政治や国際関係論からの理論や仮設の例を学び、後半は、その理論や仮設を事例研究で実証。適応する研究を学習します。最後にゼミ生は、英文で自分が考えた研究プロジェクトの研究計画を書き、発表します。

ISHIKAWA'S Voice

学術研究のための「方法」を深く学び、力をつけられた

英語のみの講義だったため最初は不安でしたが、BOYD先生の丁寧なご指導のもと無事に修得することができ、「やればできる!」という自分への自信にもつながりました。ここで学んだ科学的アプローチの手法は、3年次からのゼミにはもちろん、今も自分の基礎力として役立っています。

3・4年次/演習(ゼミ)
課題解決力の育成 専門知識と思考力・表現力を結びつける

学科にこだわることなく個々の学習目標に合わせ自由にゼミ選択が可能です。平均6名の少人数クラスにより、研究発表や討論中心の授業が展開されます。
専門分野を深める過程で、幅広い視野の獲得、論理的思考力、表現力を身につけ、課題解決能力を養うと同時に、将来の方向性を見いだしていきます。また、卒業に向けて、研究テーマを深化させ、演習論文にまとめます。

経済的相互依存と国際政治

現実の国際関係をよりよく理解し、課題を発見して追究できる能力を養うことが目標

国際経済学科
教授
古城 佳子 さん……KOJO Yoshiko

感染症の制御などのグローバル・イシューと呼ばれる課題の多くは、国際関係におけるモノ・カネ・ヒト・情報の交流の増大が各国社会の相互依存を高めていることと密接な関係にあります。私のゼミには、これらの課題に関心のあるゼミ生が集まっています。ゼミでは、ゼミ生各自の関心から自らの「問い」を設定して論理的に追究することに重点を置いています。まず、日本語・英語の文献購読(文献を理解し、批判的に検討すること)によって、課題を国際政治学の観点から理解するための基盤的な能力を身につけることから始めます。その上で、討論やグループワークを通して各自の「問い」を設定し、それに対するリサーチの方法を考え、実際にリサーチした成果を4年生の終わりに卒業論文としてまとめることをめざします。苦労して仕上げた論文が、ゼミでの成長を示すことを期待しています。

<ゼミテーマ例>

国際政治部門

  • アジア太平洋の国際関係
  • 日本とアジア太平洋の国際関係
  • グローバリゼーションの政治経済学
  • Japan’s Response to North Korea’s Challenge: How to Deal with the Nuclear and Missile Threats while Giving Consideration to the Abduction Issue
  • 湾岸諸国における移住家事労働者―UAEの官民連携施錠システムの有効性と限界―
  • BREXITが北アイルランドの平和に与える影響
  • 政治とメディアはどのような関係を築いていくのが望ましいかー米大統領の戦略を通して考えるー

国際経済部門

  • 日本経済および国際経済問題の実証的研究
  • 企業活動や規制・競争政策に関するデータ分析
  • The economic impact of temperature fluctuation in Japan
  • なぜNFL(National Football League)の収益は世界最大なのか
  • サブサハラアフリカ地域における地下水資源の持続可能性
  • アパレル業界の課題と展望についてー回帰分析によるアパレル業界・企業の要因分析―

国際コミュニケーション部門

  • Intercultural Communication in Multicultural Societies
  • ことばと社会の相互作用
  • Copies and their Pronunciations in Wh-questions in Koromfe
  • The Study of Gender Difference in Stress Levels: The Effectiveness of Self-disclosure
  • The Study of Gender Difference in Stress Levels: The Effectiveness of Self-disclosure
  • 外国人留学生の来日目的と労働状況の実態―ベトナム留学生を対象にした研究からー
  • 大学国際寮に住む日本人学生の留学生との対人関係構築

国際マネジメント部門

  • 企画経営と価値創造

少人数ゼミ体験レポート

議論を重ね、論理的思考を育んだ貴重な体験

国際政治学科
政治外交・安全保障コース 4年
石川 陽基 さん……ISHIKAWA, Haruki

安全保障に興味がある私は、入学当初、軍事分野を学ぶつもりでした。しかしながら1 ~ 2年次の学びから、国の安全保障が軍事力だけでは説明できないことに気づき、古城先生の「相互依存論」に関するゼミを選びました。これは国家間の政治的、経済的、軍事的な関係の深化という視点から、国際関係をひも解いていくものです。昨年はすべてオンライン授業で寂しい気持ちもありましたが、そのような状況下でもE.H.カー『危機の二十年』を読みこむなど、ゼミ生全員で議論を重ね、一つのテーマを深掘りできたのは印象的な体験でした。また、論文で苦戦したときはゼミ仲間を頼ることも。今後はここで得た論理的思考を活かし、社会で活躍できればと思っています。